【解説】コーチングマインド|教育現場でも大切にしたい心がまえの一つ

この記事では、コーチングにおいて欠かせない姿勢であるコーチングマインドについて解説しています。

  • コーチングマインドとは?
  • コーチングマインドを身につけるには?

これらの疑問に対して、例を挙げながらまとめています。

余談になりますが、私がコーチングに興味をもったきっかけも、コーチングマインドの考え方に惹かれたから。

皆さんにも何か心に留まるものがあれば嬉しいです。

目次

コーチングマインドとは

コーチングマインドとは、相手の可能性を信じ、その意思を最大限に尊重するというコーチのあり方を指します。

相手を100%応援し、一緒に目標達成を目指すパートナーでいることがコーチに求められているんですね。

「他者に対する期待が,結果としてその実現の方向に機能すること」は、心理学用語でもピグマリオン効果と呼ばれていて、コーチングのスキルを機能させるためにも大切な考え方です。

コーチングにおける相手へのスタンス

ここからは、立ちはだかる壁の前で困っている相手を例に、コーチングマインドの有無によるかかわり方の違いについて見ていきましょう。

コーチングマインドをもっていない場合

コーチングマインドがない場合、困っている相手に対して「こうしたほうがよい。」と自分の答えを伝えてしまうことがあります。

もしかすると、その行動によって自分の正解を相手に押しつけてしまうこともあるかもしれません。

例えば、壁をよけて進んだことがあるぶたくんがやってきて、「壁の端まで行けば、よけて進むことができるよ。」と自分の答えを伝えたとしましょう。

ひよこちゃんの問題は解決されますが、このようなことが続いていくと、自分で考えるのではなく、誰かの答えを待つようになってしまう指示待ちの姿勢が育ってしまうかもしれません。

コーチングマインドをもっている場合

ぶたくんがコーチングマインドをもってかかわるときには、相手の中に答えがあると考えます。

そんなぶたくんは、相手に問いかけて考えをうながすでしょう。

皆さんがひよこちゃんだったらどうやって壁の先に進みますか?

  • 壁をよける
  • はしごをかける
  • 飛び越える
  • 背の高い友だちを呼ぶなど

ひよこちゃんは、方法は一つではないことに気づくかもしれません。

自分で考えて行動することで、「自分で解決できた!」という自信につながり、「自分でやってみよう!」という自発性も芽生えていきます。

コーチ側の考えを押しつけず、相手の自主性を尊重したかかわりをしていくためにも、コーチングマインドという考え方はなくてはならないものなのです。

コーチングマインドを身につけるために

では、コーチングマインドを身につけるにはどうしたらいいのでしょうか。

コーチングマインドは、そのコーチの考え方やあり方となるものなので、一朝一夕で身につくものではありません。

日々、意識をして使っていくことで自分の中にしみついていくものだと思っています。

ここでは、コーチングマインドを身につけるために意識したい3つのことを紹介します。

まずは全部聴いてみようと意識する(傾聴)

相手の考えを知るために、まずは全部を聴いてみるという姿勢を大切にします。

すべてを肯定したり否定したりする必要はなく、相手の言葉をただ受け止めます。

言葉そのものだけでなく、声色や表情からその裏にある感情まで聴いていくことがコーチングマインドをもった聴き方だと言えるでしょう。

相手のことを肯定的にとらえる(承認)

肯定的にとらえるいう言い方を換えると、相手にあるものに目を向けるということです。

  • ほほえみかける
  • あいさつする
  • 名前を呼ぶ

このような態度も承認の行動の一部です。

そこに相手がいるということを肯定的に認めることは、相手を尊重するというコーチングマインドの姿勢にもつながっています。

相手の答えを引き出す(質問)

相手を尊重するために、質問によって相手の答えを引き出すことも欠かせません。

とはいえ、どんな質問をするかによって、相手から出てくるものは変わってきます。

  • なぜできなかったの?
  • 何してるの?

このような言葉は、質問の形をしていますが、言い方によっては相手を責める詰問になってしまう恐れも。

質問で聴くのは、自分が知りたいことではなく、相手が言いたいこと

自分のためではなく、相手のための質問を使うことも、コーチングマインドを身につけるために意識していきたいですね。

コーチングマインドは1日にしてならず

この記事では、コーチングを機能させるために欠かせないコーチングマインドについてまとめました。

コーチングマインドは、コーチ側に立つ人の考え方やあり方が大きく影響するものです。

傾聴・承認・質問など、日々の生活の中でも意識して実践し続けることで、自分の中に落とし込まれていくものなのだろうなと思っています。

これらのスキルについて本から知識を得ていた私は、お恥ずかしながらできているつもりでいました。

しかし、意識をしてみて初めて、全然できていない自分に気づいたんです。

まさに、知っていることとできることは違うという状態でした。

今も、まだまだ反省することも多いですが、この言葉に励まされて、日々実践中です。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

ウィリアム・ジェームズ(アメリカ合衆国の哲学者・心理学者)

心がけからすべては始まる。

子どもの可能性を信じることにつながるコーチングマインドは、私が学校現場で大切にしていきたいと思っているものの一つです。

これからも意識しながら、コーチングマインドフルな教員を目指します!

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